熊本県小児科医会 外来トリアージ・BLS研修会の続きです。
報告2回目の今日は、
外来トリアージ:重症度と緊急度を迅速に見分けること です。
トリアージとは、フランス語のtriage「最善のものを選別する」が語源です。
災害時などに耳にされた方も多いかもしれません。
多くの患者さんがいる中で、限られたスタッフでも重症度、緊急度などによって治療の順番や対応を判断し、できるだけ多くの患者さんの治療を可能にする方法です。
小児科外来のトリアージでは…
小児科の外来で1番大事なことは「患者様の緊急度を見極めること」
ステップ1.第一印象 ~ 歩いてくる様子や顔色、あれ?いつもと違うぞ!?というところを見逃さないように注意しています。緊急度や重症度を見極める重要な第一歩です。
ステップ2.感染管理と来院時の症状把握 当院では必ず診察前にお話を伺います。「ブツブツがあります」「園でおたふくが流行していて、耳の下を痛がり始めました」などの情報は、受付の時点で教えて頂くととても助かります。
その情報を元に、緊急度が高くないか、隔離の必要がないか?
お熱や酸素飽和度、血圧を測る必要がないかもここで判断します。
問診時に必要な情報を引き出し、適正な判断をすることを常に心がけています。
重症で緊急度の高い患者さんへの素早い対応を!
軽症であっても、ご相談だけであっても、出来るだけ待ち時間を短く!
これを実現する為には、このトリアージが役に立つのです!
今回は初めて事務スタッフ、保育士も参加しました。
受付に立つスタッフ、問診を伺うスタッフ皆でスキルを上げていくことで、よりスムーズな質の高い対応が出来ると思います!
万が一、待合室で「待っている間にきつそうになってきた」「このまま待っていていいのか??」など、ご心配な状況の時は、遠慮なくお声掛けください!!