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  • 執筆者の写真すえふじ小児科

季節のものシリーズ:冬②インフルエンザ


風邪とインフルエンザは原因も症状も違います。

「風邪」は、のどの痛み、鼻水、咳(せき)などの症状を伴う呼吸器の急性炎症です。

高熱が出ることもありますが、比較的軽症です。

「インフルエンザ」は、インフルエンザウイルスに感染することによって起こります。

急に高熱が出る、症状が重いのが特徴です。

インフルエンザに感染すると、1~4日の潜伏期間の後、38℃以上の高熱や筋肉痛などの全身症状が現れます。非常にぐったりします。

気管支炎や肺炎を併発しやすく、後から咳がひどくなることもあります。

健康な人であれば、その症状が3~7日間続いた後、治癒に向かいますが、抗ウィルス薬の併用で、発熱の期間は短くなります。

インフルエンザと診断がついた場合、園、学校は最短でも5日間の出席停止となります。

しっかり身体を休め、体力回復に努めましょう!

インフルエンザの特徴、予防法、検査のタイミング は、下記へ ↓↓

インフルエンザの特徴

  • 潜伏期間 … 1~3日

  • 感染経路 … おもに飛沫感染、接触感染(※)

  • 発症 … 急激に38℃以上の高熱が出る

  • 症状 … 悪寒、頭痛、関節痛、倦怠感などの全身症状、咳、痰(たん)、 呼吸困難、腹痛、下痢などの胃腸症状 など

  • 療養期間 … 一週間程度

※飛沫感染とは、くしゃみや咳などで唾液や鼻水が小さな水滴となって飛び散り、空気中にあるそれを吸い込むことで起きる感染。接触感染は、人と人との接触,または汚染物への接触(ウィルスが付いた手で触れたドアノブ、手すり、スイッチ、おもちゃ、コップ等)で拡大する感染です。

予防は・・・

最大の予防はワクチンの接種です。流行シーズンを迎える前の接種が大切です。

その他できることは、手洗いうがい、マスクの使用(飛沫感染にはかなり有効)です。

ウィルスは乾燥していると勢いづきます。お部屋の換気、加湿も大切です。

インフルエンザかも・・・!?と思ったら

夜、突然の高熱で気付かれることも多いのですが高熱でも水分が摂れ、ゆっくり休めていれば救急受診は必要ありません。

高熱が出て、夜間救急に駆け込んでも、坐薬処方だけで帰宅となることがほとんどです。

緊急度が高いのか?熱だけでなく、お子さんの機嫌、水分の摂れ方など、全体をみてください。

一晩様子を見てかかりつけ医をご受診頂くほうが、夜はゆっくり休めて良かった!ということもあるのです。

より確実な検査のタイミングは、

38度以上の高熱に気づいて12時間以上経過してから!!といわれています。

周りに明らかな流行があり、家族内の感染があり接触が濃厚、全身状態を診て明らかだ!という時は、すぐに治療を開始して、そのあと検査を行い、診断を確定することもあります。

インフルエンザが強く疑われるけれど発症から時間が経っていない場合は、インフルエンザなのに検査で陰性になり、かえって治療が遅れる場合があります。

検査の必要性、タイミングの判断は、安心しておまかせください!!

かかってしまったら・・・

  • 抗ウィルス薬を服用(もしくは吸入)します。

  • 熱や関節痛に対しては解熱鎮痛剤、咳、鼻水、に対してもお薬を出すことがあります。

  • できるだけ安静にし、栄養と十分な睡眠を取ります。

  • インフルエンザウイルスの空気中での活動や感染を抑えるために、加湿器などで室内の湿度を50~60%に保ちましょう。

  • 水分を十分に補います。お茶、スープ、ジュースなど何でもいいので飲めるものを飲みましょう。

全国の流行状況はこちら ↓↓

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