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執筆者の写真すえふじ小児科

夏かぜ


夏に流行するウィルス感染症を『夏かぜ』と呼びます。

ただの咳、鼻水で終わることもあれば、高熱が出たり、発疹を伴うものまで色々な病気があります。主にエコーウィルス、コクサッキーウィルス、アデノウィルスなどが原因となります。

見た目にもわかりやすいのは、

『手足口病』

手のひら、足の裏や口の中に2~3mmぐらいの赤い発疹や水ぶくれ(水疱)を作ります。特徴的な発疹で気付くことが多いです。手足の指間、手背、足背、肘、膝、おしりに出ることもあります。高熱となることは少ないですが、ウィルスの型によっては髄膜炎をおこしやすいものもあり、注意が必要です。

手足の発疹はないけれど、のどにできる水疱が特徴的な、

『ヘルパンギーナ』

高熱が出ることも多いです。手足口病と同じく食事が摂れなくなることも多く脱水に注意が必要です。

ヘルパンギーナと手足口病は発疹のでる場所が診断の決め手となります。

原因となるウィルスは兄弟のようなもの。エコーウィルス、コクサッキーウィルスが主な原因ウィルスとなります。

もう一つ、流行しやすい病気は、

『プール熱(咽頭結膜熱)』

高熱、結膜充血などを起こします。流行り目を起こすアデノウィルスによる感染で、目やにが出るとき、涙が多い時は要注意!!子どものように高熱は出なくても、大人も流行り目だけうつる!ということもあります。

夏かぜのウイルスをやっつける有効なお薬はありません。

さまざまな症状をおこすので、その症状を軽くし体力を保つようにサポートしながら経過をみていきます。

お家で気をつけて見て欲しいのは脱水がおきていないかどうか。

口内に発疹ができる手足口病、ヘルパンギーナは、唾も飲み込めないほど痛がる子もいます。尿が少ない、涙もでない、唇もカサカサ、ぐったりしているなど、脱水の兆候がある時、頭痛、吐き気など髄膜炎のような症状があるときはすぐに受診してください。

次回は大流行中の『ヘルパンギーナ』についてお伝えします。

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