「この子はたぶん我慢できない。」
「この子には無理だろうな~。」
常日頃の生活。わがままを言ったり、甘えん坊だったり。
見えている分、できない子どもを連想してしまうこともあるかもしれません。
よその子の方が立派に見えること、ありませんか??
私たちにはラッキーにもお子さんの普段の生活は見えません。(笑)
外来に来る全てのお子さんに、教えることや勇気付けによってその子なりの頑張りを引き出せると信じています。子どもの力+周りの大人から受ける影響で結果が違ってくると思っています。
病院は予防接種や病気のときの採血、点滴など、嫌だけどやらなくてはいけない、今の子どもたちには数少ない「泣いてもわめいても、頑張らなければならない」場所です。

「この子ならできる!」と思って取り組むか、「きっと無理だなー…。」と思って取り組むか。その気持ちが子どもの意識に影響します。
「この子ならできる!」と信じる思いが子どもに伝わり、やる気スイッチを入れることができたら大成功!!
今回は暴れてしまっても、次回は子ども自身が考え始めるかもしれません。
その時の結果だけをみるのではなく、次につないでいく。
そして意外と、子どもは大人の”本気度”を感じるもの。
「どうせ僕は出来ないから(できないって思われているから)いいや。」
と自信を損なっていたら勿体無い!!
「今回も騒いで嫌がれば何か貰えるかも~!!」なんて、
言葉で伝わりにくいときにやっていたご褒美作戦が子どもの成長の妨げになる!なんてこともおこり得ます。
その子の発達段階を見極め、リードしていくことが大切です。
個人差はありますが、4歳位になると大人の本気が伝わり、泣きながらでも協力してくれることが多いように感じます。まだ自分の気持ちのコントロールが難しいときは、不意打ちは避けるけれど、説明に時間をかけるよりもしっかりと固定して(抑えて)素早く安全に行う方を優先します。
お薬を飲むときも同じです。
無理に口をあけて飲ませるしかないのか、きちんと伝えて、「ここは譲れない!大切なことなのよ!」「あなたならできるはず!」という姿勢を見せることができるか。
子どもの成長につながるキッカケは色々な所にあります。
自分のことを信じて、目をかけ、手をかけてくれた大人が身近にいれば、子どもはきっと自分自身のことを信じることができる、”自信がある子”に育っていきます。
短い外来診療の中で、少しでも自信を持つきっかけを作れたら嬉しく思います。
たくさんのお子さんたちに関わらせて頂きながら、私たち自身も成長を楽しませてもらっています。
忙しい時期も楽しみながら診療に携わりたいと思います。
時には熱血!!も良いかもしれません!!

熱血代表、松岡修三さん(笑)
長文お読みいただきありがとうございます!!