乳児健診の時に、「夕方になると泣きだして、何をしても泣きやみません。」
というお話をよく伺います。
夕飯の準備の時間と重なって、家事が進まない・子どもは泣きやまないと
困っている方も多いではないでしょうか?
「夕暮れ泣き」ってなんだろう?
はっきりとした原因もないのに、突然決まった時間に泣き続ける状態で、
午後から日没の頃に泣きだすことが多いので「夕暮れ泣き」と呼ばれます。
生後2~3か月の頃が1番激しく、生後6か月頃には自然とおさまることが多いようです。
泣く時間は夕方だけではなく、朝方や日中など個人差もあります。
泣き続ける時間も個人差があるようです。
「夕暮れ泣き」の原因は?
はっきりとした定義はなく、そのメカニズムは謎に包まれています。
専門家の中で可能性があると言われているものとして、
①人間の発達上自然なものと考える説
②消化器官の発達が未発達なためという説
③脳内のホルモンバランスが不安定なためという説
④その他の理由
・1日の疲れが夕方に出てくる
・目が見えるようになってきて、暗くなってくることに不安を感じる
・夕方に家事で忙しいお母さんが構ってくれない
・1日に受けた刺激を処理しきれなくなった
などがあげられますが、はっきりしたことは医学的にもわかっていません。
夕暮れ泣きは特別なことではなく自然な現象であり、病気でもありません。
自然になくなるので心配はいりません。
悩んでいる保護者の方へ
夕方になると泣くという前提で、早い段階から家事をしておくと楽です。
子どもが泣きやまないことで不安になるかと思いますが、
ゆったり構えて赤ちゃんをあやしてください。
子どもが泣き止まないことは決してお母さんのせいではありません。
悩むということは、それだけ子どもと向き合っている証拠なのです。