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とびひ

更新日:2021年6月25日




とびひには大きく分けると2種類のタイプがあります。


☆水ぶくれができるタイプ(水泡性膿痂疹)

☆厚いかさぶたができるタイプ(痂皮性膿痂疹)


それぞれ、症状と原因になる菌が異なります。火事の飛び火のように、あっという間に広がることから

「とびひ」と呼ばれています。


1年を通して子どもだけではなく、大人も発症することがありますが、多くは夏、子どもに多いのが特徴です。今日は子どもに多い水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)について紹介します。


☆水泡性膿痂疹

黄色ブドウ球菌に感染することによって水ぶくれができます。かゆみが強く、掻いて水ぶくれが潰れ、細菌のついた手で全身を触ることで症状が全身に広がります。黄色ブドウ球菌は常在菌で、鼻腔や皮膚などにいる菌です。

鼻をいじる癖があったり、虫刺されやあせも、アトピー性皮膚炎などの皮膚の痒みからの掻き壊し、

また、怪我などでできた傷から菌に感染し、とびひになります。

夏は高温多湿で皮膚トラブルが多く、虫刺されも多いため、とびひが多くなる傾向があります。


☆治療

範囲が狭い場合であれば、抗生剤の軟膏塗布のみで改善しますが、広範囲の時には抗生剤内服治療が必要になります。自己判断で止めず、医師の指示に従いましょう。


☆ホームケア

・皮膚は清潔にし、ガーゼで覆いましょう。絆創膏は傷口を密閉するため通気性が悪く、テープ部分に

とびひが広がりやすいためお勧めしません。

・入浴はシャワーで済ませましょう。タオルは家族と共有しません。

・水ぶくれを潰さないように、患部を触らないようにします。爪は短く切っておきましょう。


☆登園

患部をガーゼで覆っていれば本来は登園可能です。水泳、水遊びは医師の指示に従いましょう。

しかし、園によって各々決まりがありますので、園に確認しましょう。


☆とびひを予防するために

・皮膚がカサカサしていたり、アトピー性皮膚炎がある時は治療しておきましょう。

 ・鼻腔に指を入れないようにしましょう。

 ・鼻水は垂れたままにせず、こまめにふき取ったり、自分で鼻をかめるようであれば鼻をかみましょう。

 ・外遊びの時は虫よけスプレーを使用したり、長そで長ズボンにするなど、虫刺され対策をしましょう。

・虫に刺されたときは、治療薬を使用し、掻かないようにしましょう。

・オムツ交換はこまめに行ない、オムツかぶれを予防しましょう。

・夏場はエアコンを使用し、汗疹を予防しましょう。汗をかいた時はこまめにふき取り、

 着替えをしましょう。

 

可能であればシャワーで汗を流しましょう。


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