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執筆者の写真すえふじ小児科

赤ちゃん(乳児期)の便秘


便秘とは、

排便回数が少ない

硬便で排便時に痛みを伴う(排便困難)状態のことをいいます。

赤ちゃんの便秘は、腸の発達の影響や、授乳回数や離乳食への移行による影響も大きいです。便秘というよりは排便ペースの変化と考えてよいことも多い時期です。

元気で食欲があり、スムーズにうんちが出るようであれば、1~2日出なくても心配ありません。

受診の目安は…

● 3~5日以上うんちが出ない

● うんちが少量しか出ず、硬い

● ミルクやご飯を食べてもすぐもどしてしまう

● ミルクを飲まない、ご飯を食べない

● 眠たくもないのに不機嫌

● お腹がパンパンにはっている、ぽっこりしている

まだ腹筋もつかない、動きも少ない乳児期は、お腹ののの時マッサージ、足を前後に動かす運動も有効です。首が座ってからはうつ伏せにすることもお腹の刺激になります。

それでも出ない時は綿棒刺激!綿棒に頼ると癖になるのではないか?と思われる方もいらしゃいますが、癖にはなりません!

綿棒浣腸の方法は、

●綿棒の先にベビーオイルやワセリンを塗る ●赤ちゃんの肛門に綿棒の先を3センチほど入れる ●綿棒をゆっくり回しながら肛門を刺激し、便意を促す

写真のように足を持ち上げると肛門も緩み、行いやすくなります。

腸は膨張することができる臓器。膨らませるのではなく不要なものは出し、スッキリした状態でいることが大切です。

離乳食が進みだしたらミルク時代よりも水分摂取は少なくなりがち。

こまめに水分摂取を心がけましょう!

食事が進んでくると、食事の内容でコントロールしやすくなります。

食物繊維タップリで子どもにも与えやすい、さつまいもや青菜、ヨーグルトなどを活用していきましょう。

10ヶ月くらいになり体格がしっかりしてくると、綿棒刺激には反応しにくくなってきます。

食事の量も増え、食事や睡眠のリズムが整ってくると自然と排便リズムが整ってくることも多く、トイレトレーニングが重要な時期に入っていきます。

汗をかきやすいこれからの季節、意識してこまめに水分補給もしていきましょう!!

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すえふじ医院 小児科
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