(子どもの病気ホームケアガイド第4版より)
沖縄で罹患者の報告が出てから名古屋にも感染者報告がある「麻しん」。
流行のニュースの度に、麻しんウィルスの強さを感じます。
2015年3月
日本は麻しん排除状態にあることがWHO(西太平洋地域事務局)により認定されています。
日本の土着株と考えられるD5株は、2010年5月を最後に検出されていません。
今、流行している麻しんも外国から持ち込まれた麻しんウィルスです。
日本の土着株からの麻しん流行が抑えられているのは、ワクチンのおかげ。
麻しん風しんワクチン(MRワクチン)の定期接種は1歳と年長時。
ワクチン接種後、抗体が上がるまでに4週ほどかかります。
時期がきたら早めに接種しましょう。
麻しんの潜伏期間は10日~2週間。
発症までに時差があり、最初の発熱の時はかぜの症状と見分けがつきません。
熱が出て2~3日経つと口内にコプリック斑ができ、確定診断に結びつくことが多いです。
ゴールデンウィーク、旅行をする方も多い時。
もし麻しんの方との接触の可能性がある時、
麻しんの流行地域に行った場合は、
10日~2週後の発熱は、注意が必要です。
そのときは、お熱の情報と一緒に接触時期や旅行のことも教えてくださいね。